【白ワインの作られ方】白ワインの基本知識をまるっと紹介

ワインには、赤ワインや白ワイン、ロゼワインなどさまざまな色があります。

一般的に赤ワインと白ワインが中心となっており、その二つを知っておけばワイン通販で美味しいワインを購入することができます。

ここでは、白ワインについての基礎知識を紹介していきます。

白ワインとは

白ワインとは、白ブドウから作られているワインのことです。

赤ワインは、果皮と種子、果汁を一緒に発酵させるため、果皮から抽出されるアントシアニンの影響で赤色になります。

一方、白ワインは果皮と種子を取り除いた果汁のみでアルコール発酵が行われるため、色合いがすっきりした、透明感のある色合いになるのです。

さて、そんな白ワインですが、歴史としては赤ワインより後で作られたものと考えられています。

もともと、ブドウは何千年も前から存在しており、それらに付着した野生酵母などの影響でワインが作られていたと考えられています。

さらに、白ブドウは果皮のDNAの変異などにより発生したものと考えられているため、昔はほぼ全てが赤ワインだったと言われているのです。

また、果皮と種子を分離させる破砕機などが開発される前は、白ブドウも一緒に醸されていたと思われ、色合いがしっかりとした白色のワインが作られるのもさほど古い話ではなかったのではないでしょうか。

白ワインといっても、その種類はさまざまです。
味わいがシャープでフレッシュなもの、樽を利かせたたっぷりした味わいのもの、果皮を漬け込んだオレンジ色のものなど、赤ワイン以上に楽しめます。

作られ方について

白ワインの作り方について軽く前述しましたが、より詳しく解説していきたいと思います。

皮や種を取り除いて醸造される

白ワインは、基本的に白ブドウを使用して作られます。

白ブドウは、果皮が緑色、または黄色っぽくなったブドウであり、黒ブドウとは違って色合いが薄いワインとなるのが特徴です。

白ワインは果皮と種子を取り除いて作られており、フレッシュ&フルーティーな風合いを目指し瓶詰めされます。

赤ワインの場合、果皮と種子を漬け込んでいるため、そこから出てくるポリフェノールがワインにたっぷりと入り込んでいます。

ポリフェノールは酸化や劣化、化学反応を遅らせるため、長期熟成をかける重要なファクターです。

一方、白ワインはポリフェノールが入っていないわけではありませんが、赤ワインに比べればほとんど入っていない、といっても過言ではありません。

そのため、非常に酸化されやすく、空気中に含まれている酸素と反応すると、香りが劣化したり無色透明の化学成分が反応して褐色化するなど、さまざまな悪影響が及ぼされます。

黒ブドウからも白ワインは作れる

白ブドウから作られている白ワインですが、黒ブドウからも白ワインが作られているので注目してみましょう。

一般的でない作り方のため、スティルワインでは少ないですが、基本的に果皮を取り除いて果汁だけを白ワインの作り方にすれば、そういったワインを作ることは可能です。

特に、シャンパーニュ地方ではピノ・ノワールやムニエの果皮を外し、白ワインとして発酵させるのが一般化しています。

ただし、黒ブドウから白ワインを作る場合、果皮に少しでも傷がついていると色が抽出されてしまうため、キレイな白ワインになりません。

黒ブドウから作られている白ワインはとても品質が高く、味わいもしっかりとしたものと捉えておくと良いでしょう。

主要なブドウ品種の名前

白ワインに使用されている代表的な品種をいくつか紹介します。

まず、世界中で栽培されている有名品種がシャルドネです。

ブルゴーニュ地方で良質なものが作られていますが、冷涼な地域から温暖な地域まで幅広い栽培地に適しているブドウ品種のため、それぞれの国や生産者によってさまざまな味わいが楽しめます。

さらに、ボルドーの主要品種であるソーヴィニヨンブランも有名品種です。
ハーブや柑橘系、トロピカルフルーツのような香りを持ち、爽やかでシャープな味わいが特徴の白ワインを作り出します。

ボルドーやロワール、カリフォルニア、ニュージーランドなどで盛んに栽培されており、適応能力の高いブドウ品種として有名です。

また、ドイツ原産のリースリングは、ブドウのような香りと酸、オイリーな風味が特徴の白ブドウ品種として知られていて、長期熟成がかかるため樽熟成されることもあります。

また、果皮が薄く貴腐菌と呼ばれる菌がつきやすいため、貴腐ワインなどの甘口ワイン用としても活躍しています。

ピノ・グリやピノ・ブラン、ゲヴルツトラミナーなど、ほかにも個性的な白ブドウ品種が数多くあるので、ぜひそれらを飲み比べてみてはいかがでしょうか。

美味しい温度について

白ワインは、赤ワインに比べて低めの温度で提供されています。

その理由は、高い温度になると甘さが際立ち過ぎて酸味が感じられず、単調な味わいになるためです。

白ワインは、前述した通りポリフェノール量が少ないため、冷やしてもスッキリと飲むことができます。

冷やすことで甘さが抑えられ、酸が引き締まりバランスが良くなるのです。

適温は、白ワインの種類にもよりますが、5度から14度の間で良いでしょう。

白ワインに合うグラスの形

白ワインは、酸化されやすいので本来はやや細身のボディのグラスがおすすめです。

ただし、ブルゴーニュの樽をしっかりと利かせた白ワインは、大振りなグラスに注いで飲むと香りがたっぷりと感じられ高級感を楽しめます。

まとめ

ここでは、白ワインの基本情報について紹介しました。
白ワインの基本情報まとめ

  • 白ワインは果皮と種子を除いて、果汁だけで発酵させられる
  • 白ワインは、一部のワイン除いてフレッシュ&フルーティーな味わいに仕上げられる
  • 白ワインは、ブルゴーニュやボルドー、ドイツが有名

白ワインの作られ方を知ることで、白ワインの魅力がさらに知れたと思います。

ぜひ、さまざまな白ワインに挑戦して、ご自身のお気に入りの1本を手に入れてみましょう。