マリアージュという言葉があるように、ワインと良い相性の食事はワインの美味しさを倍増させます。
ここでは、赤ワインに合う料理について紹介していきます。
赤ワインに合う料理は肉料理というのは本当?
赤ワインには肉料理。
ワインに合う料理の定説とも言われていますが、これは本当なのでしょうか。
まず、赤ワインが肉料理に合うと言われる理由のひとつに、赤ワインに含まれているポリフェノールの一種「タンニン」が関係しています。
タンニンは、口の中にある唾液と結合して渋さを私たちに感じさせますが、肉類の脂のタンパク質とも結合しやすく、口の中をさっぱりとさせてくれるということが考えられます。
そのため、脂っぽいステーキとの相性が良く、肉料理は赤ワインと言われているというのがひとつの理由です。
そのほか、赤ワインはボリュームがある味わいですので、強い味わいのソースを使った料理や肉料理と相性が良いと考えられます。
そして、最後に香りです。
赤ワインは、肉類が放つ香り成分と同様の成分を僅かに放っていたり、ベリー系の香りがあるので洋食のソースと親和性が高いと考えられます。
しかし、赤ワインは肉料理だけが合うのではなく、サラダも楽しめますし、魚料理、チーズなど調理法や食材の種類によって幅広く合わせることができます。
肉料理の中でも、鶏の胸肉のソテーなどは白ワインが合ったりするので、いろいろと試してみると新しい発見があるのではないでしょうか。
赤ワインに合う料理
ステーキ
前述したように、赤ワインはステーキといった脂っぽい肉料理との相性が抜群です。
肉を焼いたときに発せられる香りや肉汁のうまみ、そして甘い脂。
香りが繋ぎ、肉汁の旨味と赤ワインの風味、そして口内の脂っぽさはしっかりと流してくれる。
赤ワインにとって、最高の相手と言っても過言ではありません。
ソースの種類によっては、ボリューミーな白ワインも面白いのでぜひ試してみてはいかがでしょうか。
トマトパスタ
トマトの酸味と甘みは、赤ワインとピッタリマッチします。
特に、サンジョヴェーゼやピノ・ノワールなど、酸がいきいきした傾向のある赤ワインはトマトソースと相性抜群です。
トマトソースには、旨味もたっぷり含まれており香りも華やかです。
口の中がさっぱりと引き締まる感じですが、赤ワインの酸やタンニンと相性が良く、トマトソースパスタなどを食べても口の中をすっきりとリセットしてくれます。
ボロネーゼなど、肉類を使用したトマトソースパスタは特に最高の相性ですので、ぜひお試しください。
チーズ
チーズは色合い的に白ワインの方が合いそうですが、実は赤ワインと相性の良いチーズがたくさんあります。
チーズは熟成段階でエステルというフルーティーな香りを生成するため、果実の香りを持つワインとぴったりです。
また、ブルーチーズなどクセと独特の臭みのあるチーズの場合、フルボディのしっかりとした赤ワインが口内をさっぱりとさせてくれるので、飽きずに食べ続けることができます。
また、イタリアのパルミジャーノレッジャーノのようなフレッシュタイプのチーズは、ピノ・ノワールやキャンティ、ガメイなどの軽やかでフルーティーなワインと相性が良いでしょう。
長期熟成を経た赤ワインであれば、リヴァロやタレッジョなどのウォッシュチーズがおすすめです。
ぜひ、赤ワインに合わせてさまざまなチーズを食べ合わせてみてください。